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OSインストールと仮想環境構築(2/2) [仮想環境]

いよいよguest環境の構築です。
正直、ここが一番難しかったです。またあまり情報が無いのも困りものでした。(単に私が知らないだけ?)

今回の目的は、Dom-0と同じOSをDom-Uで起動するです。
作業項目は以下のとおりです。

  1. DVD ISOをダウンロードする
  2. 仮想環境にハードドライブとして見せるファイルを作成する
  3. 仮想環境用コンフィグファイルを作成する
  4. 作成したコンフィグファイルを使用し仮想環境を起動し、VNCでコンソールに接続する

DVD ISOをダウンロードする

openSUSEのYASTでは、仮想環境を作成するためのテンプレートが27個あります。その中に使用したいOSがあれば、半自動で環境を作成してくれます。penSUSEを作成する環境として選択すると、YaSTはOSのインストール元を指定するようプロンプトを出すのですが、Xenをインストールするまでに使っていたネットワークインストールのCD-ROMでは受け付けてくれません。

ネットワークインストールも選択できるのですが、何を指定すればいいのか分からず、結局DVDのISOイメージをダウンロードするハメになりました。全部で6時間以上かかりましたが、何とかすべてダウンロードできました。

「その他」を選択してFull Virtualizationを実施すればネットワークインストールも可能だと思いますが、遅いだろうと考えたためDVDをダウンロードする方を選んでいます。

仮想環境にハードドライブとして見せるファイルを作成する

DVDをダウンロードしてテンプレートを使用すれば、ここは自動でやってくれます。手動で作成する方法は、試行錯誤中に行いました。しかし今回は割愛し、他のOSで使う場合にご紹介します。

仮想環境用コンフィグファイルを作成する

基本はテンプレートが作成してくれます。

しかし次のVNCにコンソールを表示するがうまく行かなかったため、結局手動で書き変えています。要点は、

Linuxのkernel fileのオプションに"xencons=tty"があると、VNC経由のコンソールにならない

です。

回避方法はいくつかあると思いますが、うまく行った方法は以下の二つです。

  1. 仮想環境の/boot/grub/menu.lstから該当オプションを削除する
  2. コンフィグファイルにブートローダー(bootloader=)を記載せず、kernel=とroot=に実環境に配置したvmlinuzとinitrdを指定する
後者に注意です。コンフィグファイルのkernel=やroot=に記載するファイルは、仮想環境のそれではなく実環境(xmコマンドを実行する時)のファイルです。

作成したコンフィグファイルを使用し仮想環境を起動し、VNCでコンソールに接続する

上記の設定がなされた上で、以下のコマンドを実行します。間違いがなければ仮想環境でOSが起動します。

xm create <config file path> -c
"-c"は仮想環境を起動したと同時にコンソールに接続するように指示します。但し、VNCを受付可能になった段階でコンソールがそちらに移動しますので、適切なVNCクライアントで接続してみてください。わたしはopenSUSE 11.3のDVDに入っているvinagre-2.24.1-1.31.1を使いました。

以上の結果できあがったコンフィグファイルをおいておきます。なお、仮想環境でX Serverを使うようには設定していません。
name="gelmann"
description="Work Environment"
uuid="fa4a84b8-a3f7-12be-6ad6-5d0c4ee98e52"
memory=512
maxmem=512
vcpus=1
on_poweroff="destroy"
on_reboot="restart"
on_crash="destroy"
localtime=0
keymap="ja"
builder="linux"
#kernel = "/boot/vmlinuz-xen"
#ramdisk = "/boot/initrd-xen"
bootloader="/usr/bin/pygrub"
bootargs=""
#extra="xencons=tty "
disk=[
'file:/var/lib/xen/images/gelmann/hda1,xvda,w',
'file:/dev/system/os113,xvdb:cdrom,r',
]
vif=[ 'mac=00:16:3e:46:12:0f,bridge=br0', ]
#nographic=1
vfb = [ 'type=vnc,vncunused=1,vnclisten=0.0.0.0' ]
vncconsole=1
実環境の/dev/system/os113は、ダウンロードしたDVDイメージをそのままddして書き込んだものです。mountは-t iso9660 -o roのオプションでマウントすれば、実・仮想両環境で使用できます。

(次回予定:「仮想環境に環境を作る -- MySQL」)
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